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特別連載Vol.7 安藤優子さん編

ジャーナリスト安藤優子さんが選ぶオーヴィルの一着



ファッションやアート、ビジネスの世界で活躍している魅力的なゲストを迎え、ファッションや仕事、ライフワークなどについてお話をいただく特別連載。
第7回目のゲストはジャーナリストの安藤優子さんです。
オーヴィル クリエイティブ ディレクター川﨑瑶子が伺う安藤さんのおしゃれの極意、そして安藤さんが選ぶオーヴィルの一着とは?
お話しはファッションから旅、生き方、とっておきレシピまで飛び出して。二人の素敵な女性がトークショーのように盛り上がった対談をお届けします。



川﨑瑶子(以後 K表記) 本日はお忙しいところオーヴィルにお越しくださりありがとうございます。よろしくお願いいたします。

安藤優子さん(以後 A表記) こんにちは。こちらこそよろしくお願いいたします。

K 安藤さんにはブランドデビューのころからオーヴィルをお召しいただき、TVご出演の際も折に触れてご愛用下さりありがとうございます。
今日は2025年秋冬コレクションを初めてご覧いただきました。その中から選んでいただいた安藤さんが選ぶオーヴィルの一着、いかがでしたか?

A はい、なかなか一着を選ぶのが難しく(笑)ジャカードのドレスとダウンジレ、そしてシンプルなジャケットも選ばせていただきました。

K 3着もありがとうございます(笑)まずはラメストレッチジャカードのドレスに、シャイニーツイルジレのスタイルをお召しいただきました。




■シャイニーダウンジレ ¥165,000(税込)
■ジャカードアイラインマキシドレス ¥154,000(税込)


A  最初にこのドレスを見たときは、凄くエレガントで高級感のあるドレスだと思いました。
着るときに相当シーンを選ぶかもと構えたのですが、着てみるとノーストレスでどこにでも着ていけそう。
構えないで着られるけど、もの凄くエレガントにもカジュアルにも着ることができるドレスですね。

K ご説明したいことを全部言ってくださいました(笑)
これはフランスで16-7年前に私が作ったオリジナルジャカードを織屋さんがアーカイブとして保存していてくれて。
今回その織屋さんにオーヴィルの為に今シーズンのカラーで蘇らせてもらった素材なんです。
このラメストレッチジャカードはシワにならず軽く、そしてストレッチなので着心地がとても良い素材です。
ダウンジレと合わせて華やかにも、シンプルなブラックジャケットと合わせてシックにも、そしてスニーカーなどでカジュアルにもお召しいただけます。

A このダウンジレも凄いですよね。どういう着想から生まれたのですか?



K 近年、気候が不安定で昼は暑く夜は寒いことも・・・。
そこで羽織るものも変化させたいと思いました。ダウンをスポーツアイテムでなく、エレガントな素材で作ったらカジュアルとの引き算足し算で面白いのでは・・と。
ドットボタンをしないでケープのように羽織る着方もおすすめです。

A ジレの色も凄く素敵ですよね。川﨑さんはこういう微妙な色味はお好きでいらっしゃいますか?

K はい、曖昧な色味は好きかもしれません。肌馴染みも良いですし、絵を描くときチューブから出したそのままでない色。ニュアンスのある色が好きです。

A 私も大好きな色味です。そして光沢感もあるのでTシャツとかスポーティーなものにも合わせてみたいです。

K そうですね! Tシャツにプラスワンするとアクセサリーのような華やぎが出ます。
実用的でいて華やかなアイテムなのでいろいろなスタイリングを楽しんでいただけると思います。



A そそして着てみたら・・・意外に暖かい!ウールのセーターに同色のパンツ、それに羽織ってスニーカー合わせとかすごくカワイイかも。
イメージがどんどん膨らみます!そしてこのダウンは同素材のスカートもあるんですね。



K はい、フロアレングスのスカートとセットアップでお召いただけます。(写真手元スカート)

A 私は実はセットアップフェチです(笑)なんでもセットアップがあればセットアップで揃えたい。
セットアップで着ると一番良いように計算されて作られていると思うので。セットアップの持つパンチ力って凄いです。

K お洒落な安藤さんにそう言っていただけると嬉しいです。

A  ジレのお話に戻りますがこういうジレ、しかもダウンジレ、私自身は初めての遭遇です。
ダウンでエレガント。やっぱりセットアップでも着たい。オトナが綺麗にカジュアルを楽しめるお洒落アイテムですね。

K 安藤さんはファッションが本当にお好きだから、お洋服のお話しをされるとイメージがどんどん膨らんでいかれますね。
安藤さんのご著書「アンド―の今もずっと好きなもの。」でもご自分がどう振舞いたいかを考えてお洋服を選ぶと仰ってました。

A そうそう、お休みで海外に行くときはありとあらゆるシーンを想定して服を持っていきます。
東京で準備をするときはさまざまなシーンを妄想して(笑)、妄想を膨らませながらこういうシーンでこれを着たいとイメージして準備します。
「何をドコでどう着たいか」を考えるのが好きですね。だから旅行の荷物は凄く多い(笑)仕事で出張の場合はコンパクトなのですが・・・。
以前、ニューヨークで仕事してから直接パリに移動したことがあって。その時、ニューヨークではお気に入りのセレクトショップでたくさん買い込んで仕事でも着ていて、それをそのままパリに移動してから着たら見事に合わなくて・・・。

K ニューヨークとパリでは全然違いますよね。

A ファッションのあり方が全然違いました。ニューヨークのキャリアウーマンは自身を魅せることを大切にするし評価にも繋がるから、自己表現として魅せる。
パリの女性たちは服そのものを自分の一部として着るのかと。
自分がこうありたいと思うスタイルを自信をもって着ている。私は教育を受けたのはアメリカですが、ニューヨークとパリどちらのあり方も好き。
フレンチアメリカンカジュアル?その辺をミックスしたのが私のスタイルかと思います。

K ドストレートのアメリカンカジュアルではない、シックな安藤さん流スタイル。いつも拝見しているので納得です。



A だから私、凄くクルーネックのセーターに拘ります。
クルーネックセーターは衿元が詰まっていて、袖も着丈も普通がいい。
そんなクルーネックセーターにどういう風に味付けしていくかを考えるのが好きです。私のベーシックですね。シンプルなクルーネックセーターにひざ丈スカート、そんなフランス人のマダムが着ていそうなベーシックなスタイルが私の一番好きなスタイルです。

K 究極のベーシックスタイルですね。安藤さんが着こなしていらっしゃる安藤流スタイル。
いつもインスタグラムでも拝見しています。ファッションも素敵ですし、日々の食卓の写真やレシピも参考にさせていただいています!

A えー(笑)ありがとうございます。時間もないのでいかに簡単に飲めるか(笑)のレシピです。

K 盛り付けも素敵ですよね。勉強になります。

A 簡単さを誤魔化すための盛り付けです(笑)
でも簡単だからと一食を無駄にするのは嫌なんです。盛り付けをすることが食への敬意というか。
買い物に行ってその時自分が欲している食材で自分の手で作る。旬のものを取り入れるなども大切にしています。

K 素晴らしいことですね。自分を作るのは口から入ったものですからね。
安藤さんのお話を伺っていると食でもファッションでもいろいろ想像して楽しんでいらっしゃる。お忙しい日々の中で大変なことだと思うのですが・・・。

A 私はね、一番手抜きの料理を作ったときは一番高いお皿で出すんです(笑)
イカ納豆とかね。イカときゅうりを細かく切って、納豆とオリーブオイルと塩で和えるだけなのですが最高ですよ!

K すっごく美味しそうです。必ず作ってみますね。

A 食・衣・住の力点のかけ方を何ひとつお座なりにしても、自分自身の生き方に影響してくると思うので大切にしたいと思っています。
できるだけ出したものは元の場所に仕舞うとかね。

K すごく分かります。元の住所に戻したいですよね(笑)

A そういう空間で生きていきたいし、食べていきたいし、着ていきたい。
だから私は服を選ぶときに時間がかからない。自分が着たいものが決まっている。
かといって冒険をしない訳ではなく、着たい気持ちのものをその時どきに直感的に選んでいるのですが…もの凄く早いです。即断即決!

K 今日のこのドレスとジレ、ジャケットももの凄く早くお決めになりました(笑)

A そう、このジャケット! 年を重ねると皆さんどうしてジャケットを遠ざけるのでしょう。
私は格好良いテーラードジャケットをバンバン着てほしい。

K ジャケットを作るときに凛としたシルエットを大切に作っているので、その方がよりきちんと格好良く見える。
それで着心地が良くなかったらダメなので、究極に心地よく立ち姿も素敵に見えるジャケットをお作りしたいと思っています。




安藤優子さんご着用
■ダブルストジャケット ¥97,900(税込)
■ジャカードアイラインマキシドレス ¥154,000(税込)
■手縫いレザーベルト ¥34,100(税込)
川﨑瑶子着用
■ベルベットジャケット 参考商品
ウォッシャブルシルクTブラウス ¥35,200(税込)
ストライプバックフレアスカート ¥110,000(税込)



A ジャケットはオトナの女性の強い味方になってくれると思います。
あと、私の友人にシンプルな白シャツはもう着られないと思っている方がいて、年齢を重ねたことで何を着たら良いか分からなくなっている方も多いですよね。

何か足さないと自分自身に自信が持てない世代なのでしょうか。
私はそういうときだからこそ、シンプルなシャツや先ほどお話ししたクルーネックのセーターなどベーシックなアイテムを着てほしいです。
なにかを盛らなくてはいけないと思う世代になったときこそ、何かを一つ外していく。
その勇気を持つ方が素敵な着こなしになるのではないかと思います。
その時は一枚でサマになるオーヴィルを着てください(笑)

K ありがとうございます!(笑)
安藤さん、今日は素敵なお話をありがとうございました。





安藤優子(あんどう ゆうこ)/ キャスター・ジャーナリスト
1958年(昭和33年)生まれ。東京都立日比谷高校からアメリカ・ミシガン州ハートランド高校に留学。同校卒業。上智大学比較文化学部比較文化学科卒(現:国際教養学部)。上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 グローバル社会専攻 修士課程修了。(2005年4月~2008年3月)。同月、修士号取得(グローバル社会学研究)。東京大学大学院人文社会系研究科 客員准教授 (2009年4月1日~9月30日)上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 グローバル社会専攻 博士課程後期・満期退学(2013年9月)。グローバル社会学博士号取得(2019年9月)
初めての報道番組テレビ朝日系の「今、世界は」では主に“連帯”発足当時のポーランド、ソビエト連邦、フィリピンの米軍基地潜入ルポ、アメリカ日系一世の記録などの取材レポートを担当する。続く「TVスクープ」でも、ロッキード裁判に揺れる越山会を始めとする国内取材、また、民放連賞を受賞した「写真の中のベトナム戦争」(昭和60年)では、レポーターを担当。昭和61年5月には、テレビ朝日系「ニュースステーション」のフィリピン報道で、ギャラクシー賞個人奨励賞を受賞。その後はフジテレビ報道と契約。1987年から連日のニュース番組の生放送でキャスターとして取材、放送を手掛けてきた。フジテレビ系では「スーパータイム」「ニュースJAPAN」「スーパーニュース」を経て、平成27年3月30日から同系の「直撃LIVE グッディ!」MCに。(2020年9月にて終了)

2023年より椙山女学園大学客員教授に就任
2023年より関西テレビ「ニュースランナー」に出演中
2023年よりMX TV「企業家たちの挑戦ストーリー」出演中
2024年7月より 東京新聞連載「らしさを見つけに」
2025年より「学研TV」出演中ジャーナリスト


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