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特別連載 Vol,3

特別連載 Vol,3
ファッション・クリエイティブ・ディレクター軍地彩弓さんが選ぶオーヴィルの一着



ファッションやアート、ビジネスの世界で活躍している魅力的なゲストを迎え、ファッションについてお話しを伺うマンスリー連載。第三回目のゲストは、編集者であり、ファッション・クリエイティブ・ディレクターとしてさまざまなフィールドで活躍されている軍地彩弓さんです。オーヴィル ファッション ディレクター川﨑瑶子とのスペシャル対談でお届けします。


軍地さんが選んだ一着は?



川﨑瑶子(以後 川﨑) 今日はオーヴィルにお越しいただきありがとうございます。軍地さんとはさまざまなファッションメディアでお世話になりました。現在はファッション・クリエイティブ・ディレクターとしても、深い視点でファッション業界のデザイナーや環境課題等について素晴らしいご活躍をされています。今日はオーヴィルの春夏コレクションをご覧いただきながら、いろいろお話できることを楽しみにしていました!

軍地彩弓さん(以後 軍地) どうぞよろしくお願いいたします。

川﨑 「軍地さんが選ぶオーヴィルの1着」として、今お召いただいているフローラルカットジャガードのスカートをお選びいただきました。まずは、このスカートをお選びいただいた理由からお伺いさせてください。




軍地彩弓さんが選んだオーヴィルの一着は。
ボリュームタックスカート ¥165,000(税込)
ハーフスリーブプルオーバー ¥22,000(税込)


軍地 これは本当に一目惚れで(笑)
展示会で飾ってあった時にボリューム感があるのに派手すぎず、生地に少し透け感のある花柄が華やかで・・・一目で惹かれました。私は服を選ぶ時、自分の手持ちの服とどう違うかを大切にしています。黒のスカートはいくらでも持っているけれど、このボリューム感は持っていなかった。新鮮でした。

川﨑 スカート、すごく色々お持ちかと思いますが(笑)

軍地 そうですね。上半身で冒険するよりボトムで冒険しがちです(笑)
このスカートは、特徴があって個性的、だけど日常に着られて、オケージョンではトップスとかジャケット合わせで華やかなシーンでも着られる。その両方で着られる点も魅力です。
身体の上部の華奢な部分、たとえば鎖骨などを見せながらボトムにボリュームをつけるといい感じに苦手なところを隠してくれます。若い時のバランスと今では選ぶバランスは変わってきたなと思います。

川﨑 そうですね。上をタイトにまとめてボトムにボリュームを置くと脚が長く見えます。結構大胆な柄とかもボトムの方が着やすいと思います。その辺のバランスのこだわりやスタイルがよく見えることなど、着てくださる方の魅力を引き出すことが作る側の使命だと考えています。

軍地 すごく川﨑さんらしいお考えですね。私はスカート丈って時代を映すと考えています。
このスカートを着てみて、今まで着てきたスカートと似ているようで違う。毎年進化するのだなと実感しています。そういう進化するスタイルをその瞬間瞬間で身に着けることができるのもオーヴィルの魅力ですね。

川﨑 ありがとうございます。あと着心地も大切にしています。このスカートは意外とシワにならないので気を使わないで着て頂けます。そして軽い。だから着ていて楽だと思います。



軍地 私は肌が弱いので、素材やパーツなどでチクチクすると本当に辛いです。最近、お洋服を買う時の基準がリラックスできるか、自分の体にとってストレスが無いかが大きなポイントで。シワにならないとか余計なストレスを外してくれて、尚且つ綺麗に見えたい。
リラックスすればスウェット上下でOKではなくて(笑)お洒落してリラックスして、自分も心地良くいれることが大事です。
今、凄くモビリティが変わってきていますね。
スマホ持ってAirPods付けて・・の外出だから体の機動性を良くしておきたい、なるべく手を空けておきたい。という時に軽いとかリラックスするとか、ストレスがないってことがとても大事になってきています。

川﨑 時代性ですね。軍地さんもお忙しかったり、毎日いろんな方に会われたりすると思うので、そちらにエネルギーを注がれたいですよね。

軍地 そうです!川﨑さんの開発しているこの素材は、新素材で、綺麗に見えて、透け感があって、タイトでもリラックスできるというのは新しい発見というか・・・。過去にはなかった物が技術革新で色々出てきて、そういう新しい今の時代性を取り入れていくことも必要だなって思いました。


ファッションのインテリジェンスとは?



川﨑 以前軍地さんが例えば80万のジャケットがあって、その良さは判ってもインテリジェンスとしてそれは買わない、選択しないって仰っていました。それと同じようにトレンドに対する受け止め方も、決してその時代性に目を閉じるのではなく、時代の流れは知性としては判っているけど、どういう風にトレンドを取り入れるかもまさにインテリジェンスだと思います。

軍地 私もずっと「ファッションはインテリジェンス!」と言い続けています。ファッションは社会の一部であって、つまり自分が社会の中でどういう風に生きていくのかの現れだから。
川﨑さんの仰る通り、今の情報をどの程度取り入れるか、逆に自分からいらないものを取捨選択できるかも含めて全てがインテリジェンスだと思います。
やはり社会的なムードの影響も大きいので、リラックスであるとか、マインドフルネスとか、ノームコアも出てきたじゃないですか。じゃあ全部ノームコアみたいにシンプルがベストでもない。
やっぱりそこに、自分がワクワクするものをどれだけ足していけるかってことも大切。自分との付き合い方ですよね。



川﨑 インテリジェンス+自分との付き合い方ですね。
すごく良く分かります。軍地さんには秋冬コレクションでもプリントのスカートをご購入いただき、今回もスカートを選んでくださりました。オーヴィルのショップでも華やかなアイテムはとても人気です。

軍地 あのプリントスカート、すごく褒められます!

先日、女性だけの同窓会がありホテルに集まったのですが、その時にすごく友達に褒められました!やはり日常より少し自分の気持ちを上げる華やかな服は必要だと実感しました。自分トリートメントというか、自分を甘やかしてあげられる、自分の気持ちが良くなるファッションですね。

川﨑 気持ちが上がるってすごく大事ですよね。パフォーマンスも上がるし、やっぱりお顔も華やいでくる。良いオーラを纏って人と会うことが出来ますよね。自分トリートメントって素敵なコトバですね。

軍地 はい、同い歳の友達から褒められたのは凄く嬉しかったです!
そういうことって言ってもらうことが嬉しいですし、それが自分の健康、心の健康にもなってくると思います。

川﨑 装いで幸せホルモンが分泌されるとか、女性ホルモンがいい感じで分泌されるとか。ファッションってすごく簡単に変われるツールでもあるんですよね。




川﨑瑶子の着用スタイリングは
シアーコンビジャケット ¥176,000(税込)
ウォッシャブルシルクノースリーブブラウス ¥31,900(税込)
ワンタックワイドパンツ ¥94,600


軍地彩弓(ぐんじさゆみ)
編集者/ファッション・クリエイティブ・ディレクター
講談社ファッション雑誌「『ViVi』、『GLAMOROUS』などでファッションエディターとして活躍。その後コンデナスト・ジャパンにて『GQ JAPAN』編集長代理、『VOGUE GIRL』クリエイティブディレクターを経て自身の会社、株式会社gumi-gumiを設立。『Numéro TOKYO』のエディトリアルアドバイザー、Netflixドラマ「Followers」のファッションスーパーバイザー、企業のコンサルティング、情報番組のコメンテーター等幅広く活躍。
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